ConoHa VPS vs さくらのVPS 2026年版:法人ユースで選ぶならどっちか
本記事はアフィリエイト広告(A8.net)を含みます。価格・仕様は2026年7月時点の目安です。最新は各公式サイトでご確認ください。
TL;DR
ConoHa VPSとさくらのVPSは、どちらも国内大手のVPSで料金水準も近く、単純な月額比較だけでは決め手に欠けます。
法人ユースで効いてくるのは「稼働保証と運用の手間をどこまで見てくれるか」の違いです。
- 可用性をSLAとして契約に明記したい・自動バックアップを標準で使いたい → ConoHa VPS(月間稼働率99.99%のSLAを公式に明記、自動バックアップも標準機能)
- 複数リージョンでの冗長構成やレイテンシ最適化がしたい・老舗の実績を稟議で通しやすくしたい → さくらのVPS(石狩・東京・大阪の3拠点)
- プラン刻みの細かさ(8GB・16GBが欲しい) → さくらのVPS(2倍刻み。ConoHaは4GBの次が12GBに飛ぶ)
- スポット利用・検証環境・キャンペーン時の安さ重視 → ConoHa VPS(時間課金あり、まとめトク割引あり)
スペックはほぼ横並びなので、「稼働保証をどこまで欲しいか」で決めるのが近道です。
そもそも何が違うのか(前提の整理)
ConoHa VPSはGMOインターネットグループ、さくらのVPSはさくらインターネットが運営する、どちらも国内老舗のVPSです。両方ともroot権限(サーバーの設定を自由に変えられる最上位の権限)が付与され、OS選択も自由なので、技術面での「できること」自体に大きな差はありません。
差が出るのは、法人が契約書や稟議に書ける「保証」の有無と、運用を自動化してくれる範囲です。この2軸を軸に比較します。
なお、そもそも共有サーバー・VPS・マネージド専用のどれを選ぶべきかで迷っている場合は、先に法人のサーバー選び方を読んで「VPSでいいのか」を確認しておくと、この記事の比較がそのまま活きます。
料金・スペック比較(2026年7月時点・公式サイト確認)
両社ともプラン刻みが違うため、まずはそれぞれの公式プランをそのまま並べます。
ConoHa VPS
| メモリ | CPU | SSD | 月額(税込・通常料金) |
|---|---|---|---|
| 512MB | 1コア | 30GB | 460円 |
| 1GB | 2コア | 100GB | 763円 |
| 2GB | 3コア | 100GB | 1,133円(更新時1,259円) |
| 4GB | 4コア | 100GB | 2,124円(更新時2,189円) |
| 12GB | 6コア | 100GB | 4,258円(更新時4,389円) |
| 24GB | 8コア | 100GB | 9,552円 |
| 48GB | 12コア | 100GB | 21,658円 |
| 96GB | 24コア | 100GB | 43,315円 |
| 128GB | 40コア | 100GB | 58,927円 |
注意: ConoHa VPSは4GBの次が12GBに飛びます(8GBプランがありません)。SSDは追加ディスクオプションで拡張可能です。また、契約期間に応じた「まとめトク」割引や期間限定キャンペーン(執筆時点で最大69%OFF、2026年7月21日まで)があり、実際の初回支払額は上表より安くなる場合があります。この価格は執筆時点の通常表示価格の目安であり、キャンペーンの有無で変動するため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。
さくらのVPS
| メモリ | CPU | SSD | 月額(税込・石狩リージョン、支払い方法により変動) |
|---|---|---|---|
| 512MB | 1コア | 25GB(50GBに変更可) | 643円〜 |
| 1GB | 2コア | 50GB(100GBに変更可) | 880円〜 |
| 2GB | 3コア | 100GB(200GBに変更可) | 1,738円〜 |
| 4GB | 4コア | 200GB(400GBに変更可) | 3,520円〜 |
| 8GB | ※ | 400GB(800GBに変更可) | 7,040円〜 |
| 16GB | ※ | 800GB(1,600GBに変更可) | 13,200円〜 |
| 32GB | ※ | 1,600GB(3,200GBに変更可) | 26,400円〜 |
※8GB以上のCPUコア数は、本稿執筆時点で公式ページ本文から直接は確認できませんでした(比較サイトでは8GB=6コア・16GB=8コア・32GB=10コアという案内が複数見られ、価格は公式の数値と一致しています)。契約前に公式サイトの最新スペックをご確認ください。
さくらのVPSは石狩・東京・大阪の3リージョンがあり、リージョンによって月額が異なります(石狩が最安、東京が最も高い)。最低利用期間は3ヶ月です。
プラン刻みの違いが実務上のポイントです。さくらのVPSは512MBから32GBまで基本的に2倍刻みで、必要なスペックにきめ細かく合わせやすい構成です。一方ConoHaは4GBの次が一気に12GBになるため、「6〜8GB程度が欲しい」場合はオーバースペック(=割高)になりやすい構成です。
可用性・運用の手間を法人目線で比較
法人ユースで本当に効いてくるのはここです。
SLA(稼働率保証)
「SLA」って何ですか? サービスの稼働率をどこまで保証するかの契約です。「SLA 99.99%」なら、1年間のうちサーバーが止まっても最大約52分以内、という意味になります。決済や受注など「止まると直接損失が出る」システムでは、この保証があるかどうかが重要です。
- ConoHa VPS: 公式に「サーバーの月間稼働率99.99%のSLA(サービス品質保証制度)を導入」と明記。自動フェイルオーバー(ホストサーバー障害時に別のホストへ自動切替)も標準搭載。
- さくらのVPS: 本稿執筆時点で、公式の仕様一覧にSLAの記載は確認できませんでした。複数の第三者比較サイトでも「さくらのVPSはSLA保証なし」という案内が一致しています。稼働保証を契約書や稟議書に明記したい場合は、この差は無視できません。
バックアップ
- ConoHa VPS: 「VPSの全ディスクを自動でバックアップ」と公式に明記。標準機能として自動バックアップが付きます。
- さくらのVPS: 公式の仕様一覧に「自動バックアップ」という標準機能の記載は見当たらず、大容量ストレージを外部に増設できる「NFS」オプション(有料)などを使い、バックアップ体制は自分たちで組む前提と考えられます。運用担当者がいない、または少人数の会社ほど、この差は運用負荷に直結します。
自分たちで運用管理する体制が組めるかどうかは、そもそもマネージドVPSとアンマネージドVPSのどちらを選ぶべきかという、もう一段上の判断にも関わってきます。バックアップも障害対応も自前でやる前提がしんどいなら、VPSそのものではなくマネージド型を検討する余地もあります。
データ転送量
- ConoHa VPS: 「転送量課金なし。データ転送量による追加課金はなし」と公式に明記。
- さくらのVPS: 公式仕様一覧に「データ転送量:無制限」と明記。
表現は違いますが、実務上はどちらも「決まった月額の中で転送量を気にせず使える」という点で同等です。
サポート体制
- ConoHa VPS: 電話・メール・チャットに対応、受付時間は平日10:00〜18:00(公式)。
- さくらのVPS: メールは当日〜翌営業日での回答、チャットとコールバック予約による電話サポートに対応(公式)。
どちらも24時間365日の有人サポートではなく、平日日中が基本という点は共通です。夜間・休日の障害は基本的に自力対応が前提になります。
用途別・料金別に見る判断基準
用途別
- 決済・受注など止まると損失が出るシステム、SLAを契約に明記したい → ConoHa VPS(SLA 99.99%を公式保証)
- 拠点分散・DR(災害復旧)構成、レイテンシを地域で最適化したい → さくらのVPS(石狩・東京・大阪の3リージョン)
- バックアップ運用に手を割けない、少人数の情シス → ConoHa VPS(自動バックアップ標準)
- 開発・検証環境、スポット的な短期利用 → ConoHa VPS(時間課金に対応)
- 既存システムがすでにさくらインターネット系列(レンタルサーバ・クラウド)にある → さくらのVPS(管理画面や請求をまとめやすい)
料金別
512MB〜4GB程度の小規模帯では、月額差は数百円程度でどちらも大差ありません。差が出るのは中〜大規模帯です。6〜8GB前後のメモリが欲しい場合、ConoHaは4GBの次が12GBに飛ぶため割高になりやすく、さくらの8GBプランの方が予算に合わせやすい場面があります。逆に、まとめトク割引やキャンペーン期間中のConoHaは、同スペック帯で一時的に割安になることもあるため、契約タイミングでの比較も有効です。
サポート品質別
人的サポートの受付時間はほぼ同水準(平日日中)で、ここでの優劣はつけにくいのが実情です。差は「何を保証してくれるか」が明文化されているかどうかで、ConoHaはSLAと自動バックアップという2点を公式に打ち出している分、社内説明や監査対応の材料にしやすい構成です。
小規模構成でコストを詰めたい場合は、そもそもVPSではなくクラウドの従量課金と比較する価値もあります。月3万円以下で収めたい場合の考え方はVPS vs クラウド 月3万円以下の構成で整理しています。
まとめ
| 観点 | ConoHa VPS | さくらのVPS |
|---|---|---|
| SLA | 99.99%を公式保証 | 公式記載なし(比較サイトでは「SLAなし」と一致) |
| 自動バックアップ | 標準機能あり | 公式記載なし(NFS等で自前対応が前提) |
| データ転送量 | 課金なし(公式) | 無制限(公式) |
| リージョン | 本稿では未確認・要公式確認 | 石狩・東京・大阪の3拠点 |
| プラン刻み | 4GBの次が12GBに飛ぶ | 512MB〜32GBまで2倍刻み |
| サポート受付 | 平日10:00〜18:00(電話・メール・チャット) | メール当日〜翌営業日/チャット/電話コールバック予約 |
| 最低利用期間 | 記載なし(初期費用無料) | 3ヶ月 |
稼働保証と運用の自動化を重視するならConoHa VPS、拠点分散やプラン刻みの柔軟さを重視するならさくらのVPS。 スペックだけを見比べるより、「万一のときに何を保証してくれるか」で選ぶと、法人ユースでは失敗しにくくなります。