Rustのサーバーの立て方:自宅PCとレンタルVPS比較
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はじめに
Rustの公開サーバーに入ってみたものの、拠点がすぐに壊されたり、激しい対人戦についていけなかったりして、仲間内だけで落ち着いて拠点を作れる環境が欲しいと思うことはないでしょうか。
仲間内だけの専用サーバー(専用サーバー: 参加者がいつでも接続できるように独立して動くサーバープログラム)があれば、拠点を不用意に襲われる心配を減らし、自分たちのペースでクラフトや探索を進められます。しかし、いざサーバーを用意しようとすると、メモリ容量の要件や定期的なリセットの仕組みなど、事前に知っておくべき点がいくつかあります。
この記事では、Rustのサーバーを用意する3つの方法と、公式が定める動作環境、月ごとのリセットを踏まえたプランの選び方をまとめました。
先に知っておくこと: Rust は定期的なワイプが前提のゲーム
サーバーを契約する前に必ず理解しておくべきなのが、Rustというゲーム特有のワイプ(世界のリセット)の仕組みです。
Rustの開発元(Facepunch)が定める公式スケジュールの既定では、毎月のワイプが毎月第1木曜の 19:00(ロンドン時間)に設定されています(サーバー設定によって週単位や隔週の設定も可能です)。ワイプが行われると、マップ上の建造物やアイテムはすべて初期化されます。また、設計図(ブループリント)のリセットについては決まった日程ではなく、開発元が告知を行って実施された事例があります。
この仕様があるため、サーバー会社と長期契約を結んだとしても、1つの世界をずっと残す買い物ではありません。同じ世界がずっと残るわけではないという前提を知っておく必要があります。
長期契約を選ぶ理由はワールドを永続させるためではなく、毎月新しく契約し直す手間を省き、月あたりの利用料金を抑えることにあります。
サーバー選びで最初に確認すべきメモリ容量
Rustのサーバーを検討する際、最も重要な技術要件がメモリ容量です。
Facepunch公式のサーバー動作要件では、空きメモリ12GB以上(空きディスクは15GB以上、SSD/NVMe推奨)が求められています。マップサイズを大きく設定する場合(6kマップなど)は、さらに多くのメモリが必要になります。
一方で、ゲーム用のサーバーを借りられる ConoHa for GAME と XServer VPS for Game は、Rustのテンプレートを4GBプラン以上で提供し、両社とも推奨プランとして8GB以上を挙げています(2GB以下のプランでは利用できません)。
しかし、両社が推奨する8GBというスペックは、公式要件である空きメモリ12GBには届きません。サーバー全体のメモリ総量が12GBを超えるのは、両社が提供する16GBプランからとなります。
4GBや8GBプランは申し込み可能な選択肢として存在しますが、公式要件を下回っています。その要件を基準にするなら、候補は16GBプランからです。
サーバーの立て方は3つの方法
Rustの専用サーバーを用意する方法は、主に以下の3つに分かれます。
| 方法 | 特徴 | 費用の目安 | 手間・難易度 |
|---|---|---|---|
| 自分のPCで立てる | 自宅のパソコンをサーバーとして動かす | 追加費用なし(PC負荷や電気代あり) | ポート開放などのネットワーク知識が必要 |
| ConoHa for GAME | テンプレートで自動構築 | 時間課金(16GB: 時間単価 24.2円、月の上限 14,300円) | 管理画面から構築可能 |
| XServer VPS for Game | テンプレートで自動構築 | 16GB: 1ヶ月契約 11,770円 / 36ヶ月契約(一括前払い)月額 8,690円 | 管理画面から構築可能 |
また、短期や日数単位で利用したい場合は、別サービスの「XServer GAMEs」も選択肢に入ります。XServer GAMEs(対応環境 PC版)では、8GBプランが 3日 750円 / 30日 2,500円、16GBプランが 3日 1,290円 / 30日 4,301円 となっており、初回契約時と契約更新時の料金表は同一です。30日単位で借りれば、毎月のワイプに合わせて期間ごとにサーバーを用意する使い方も可能です。
1. 自分のPCで専用サーバーを立てる場合
自宅のパソコン上でサーバープログラムを実行する方法です。
公式ドキュメントによると、SteamCMD(Steamのコマンドラインツール)を使ってサーバープログラムをダウンロード・起動します。Windows、Linux、macOS に対応しています。
動作環境と要件
自分のPCで運用する場合の主な仕様は以下のとおりです。
- 空きメモリ: 12GB以上(6kマップなどはさらに多く消費)
- 空きディスク: 15GB以上(SSDまたはNVMe推奨)
- 参加用ポート: 既定は UDP 28015(リモート管理用のRCONポートは例として 28016)
- マップサイズ: 1000 から 6000 の範囲で指定可能
- アカウント: サーバープログラムを動かすだけであればSteamアカウントは不要(ゲームに参加して遊ぶ側にはRustを保有するSteamアカウントが必要)
自宅PC運用の注意点
自宅PCでサーバーを立てる利点は月額料金がかからない点ですが、ルーターの設定(ポートフォワーディング: 外部からの通信を特定のパソコンへ届ける転送設定)でポート28015を開放する必要があります。
また、仲間が遊んでいる間はパソコンの電源を常にオンにしておく必要があり、パソコンへの負荷や電気代が発生する点にも留意が必要です。
2. ConoHa for GAME の場合
自宅のPCを使わずに立てたい場合は、ConoHa for GAME のテンプレート機能が使えます。
ConoHa の Rust テンプレートは4GB以上で利用可能(8GB以上推奨)で、PC版のみ対応しています。家庭用ゲーム機版(PS5やXboxなど)からは参加できません。
起動と接続手順
ConoHa でサーバーを立ち上げる際、初回起動時はマップの生成を行うため、遊べるようになるまで30分ほど時間がかかる場合があります。
接続する際は、Rustのゲーム内で「F1」キーを押してゲーム内コンソール(操作画面)を開き、client.connect <サーバーのIPアドレス>:28015 と入力して接続します。
ワイプの実施方法
ConoHa においてサーバーのワイプは自動では行われません。定期的なリセットを行う際は、利用者が自分でコマンドを実行して作業を行います。
作業の流れとしては、サーバーのサービスを停止し、マップデータが保存されているファイルを削除した上でサーバーを再起動します(設計図も初期化する場合はデータベースファイルも削除します)。詳細な実行コマンドはConoHa公式サポートのマニュアルで案内されています。
料金体系と時間課金の注意点
ConoHa for GAME には、利用時間に応じて計算される「時間課金」があり、時間課金の月の上限が設定されています(最低利用期間はありません)。
時間課金の料金(税込):
- 4GB: 月額上限 3,608円(時間単価 6.6円)
- 8GB: 月額上限 7,348円(時間単価 13.2円)
- 16GB: 月額上限 14,300円(時間単価 24.2円)
たとえば、週末などに16GBプランで 4時間 遊んでからサーバーを削除した場合、利用料金は 96.8円(時間単価 24.2円 × 4時間)となります(8GBプランなら 13.2円 × 4時間 = 52.8円)。
ただし、時間課金を利用する際は課金が止まる条件に注意が必要です。ConoHaの仕様では、サーバーを停止(シャットダウン)した状態であっても料金が発生し続け、停止によって料金が変わることはありません。課金を確実に止めるには、サーバー自体の削除が必要です。
遊んだデータを残しながら安く運用するには、サーバー停止中に管理画面からイメージ保存(50GBまで無料)を行い、サーバーを削除します。次回遊ぶ際は、保存したイメージから新しいサーバーを作成して再開します。ただし、保存したイメージはサーバー作成などに利用されないまま90日を経過すると削除対象となるため注意してください。時間課金とイメージ保存を使った詳しい運用の流れは、同じ仕組みを採用している マイクラのサーバーの立て方 でも解説しています。
なお、ConoHa for GAME には1ヶ月から36ヶ月まで一括前払いで契約する「長期割引パス」も用意されています。パス利用期間中の途中解約はできません。画面に表示されている割引価格は「本キャンペーンの価格」とされており、申し込み時のみ適用され、更新時には適用されません。自動更新は初期設定でONになっており、更新時はキャンペーンが適用されないパスの通常料金(金額は非公開)となります。サーバーを削除しても長期割引パス自体は解約にならないため、利用を終える際は自動更新の設定をOFFにする必要があります。
3. XServer VPS for Game の場合
XServer VPS for Game でも、Rustのマルチサーバーを自動構築できる専用イメージが提供されています。
4GBプラン以上で利用可能(8GBプラン以上推奨)で、対応環境はSteam 版のみ対応となっています(家庭用ゲーム機版には対応していません)。
料金体系
XServer VPS for Game は、契約期間分を一括で前払いする料金体系となっており、長期の契約期間を選ぶほど月あたりの料金が抑えられます。
プラン別の料金(税込・月額換算):
- 4GB: 1ヶ月 2,640円 / 36ヶ月 2,035円
- 8GB: 1ヶ月 5,280円 / 36ヶ月 3,850円
- 16GB: 1ヶ月 11,770円 / 36ヶ月 8,690円
※記載している安い方の月額料金は、36ヶ月契約を一括前払いした場合の価格です。
運用と契約時の確認事項
XServer でのワイプ手順や運用方法については、契約前に公式マニュアルで手順を確認してください。
契約に関する注意点として、料金を支払った後は契約期間の途中であっても料金の返金は行われません。また、利用規約上、更新しない旨を届け出ない限り契約が自動的に更新されます。更新時の引き落とし額については公式の料金表を参照するよう案内されています。ConoHaと同様に、利用をやめる際はサーバーの停止だけでなく契約更新の設定を確認しておいてください。
まとめ:プレイスタイル別の選び方
Rustのサーバーは、遊ぶ頻度や期間、メモリの要件から考えると選びやすくなります。
- 遊ぶ日だけサーバーを動かしたい場合:
ConoHa for GAME の時間課金を利用し、遊ぶたびにイメージ保存を行ってサーバーを削除する運用が向いています。16GBプランなら時間単価 24.2円、8GBプランなら時間単価 13.2円で利用できます(保存したイメージは利用のないまま90日を過ぎると削除対象となる点にご留意ください)。
ConoHa for GAME
- 定期的なワイプの期間(30日程度)だけ動かしたい場合:
日数単位で契約できる XServer GAMEs の 30日 プランも選択肢に入ります。メモリの総量が公式要件の12GBを超える16GBプランなら 30日 4,301円 で利用でき、月ごとのワイプに合わせて期間単位でサーバーを用意できます。 - 常にサーバーを稼働させたい場合:
サーバーを常時稼働させるなら、ConoHaの長期割引パスと、XServer VPS for Gameの契約期間つきプランを、申し込む時点で同じメモリ・同じ期間で見比べて選んでください。
メモリの総量が公式要件の12GBを超える16GBプランでみると、ConoHa for GAMEは時間課金で動かし続けると時間課金の月の上限(14,300円)に達します。この上限額とは別に、1ヶ月から36ヶ月まで一括前払いする長期割引パスもあり、表示されている価格は申し込み時だけのキャンペーン価格で、更新後のパスの通常料金は金額が公開されていません。XServer VPS for Gameは、1ヶ月契約が 11,770円、36ヶ月契約の一括前払いなら月額換算 8,690円です。どちらが安いかは、申し込む時点で両社が示す16GB・同じ期間の条件を実際に見比べて確かめてください。
XServer VPS for Game
仲間内でのプレイ予定や遊ぶ期間を整理し、自分たちのプレイスタイルに合った環境から始めてみてください。