ARKのサーバーの立て方:旧作ASEと新作ASA・VPS比較
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はじめに
友だちだけのワールドで気兼ねなくARKを楽しみたいと思い立ち、サーバーの立て方を調べ始めたものの、「サーバーを借りたのに自分のゲームで動かなかったら困る」「旧作と新作のどちらに対応しているのか分からない」と不安になっていませんか。
ARKは恐竜が生息する広大な島で仲間とサバイバルを楽しめるゲームですが、自分たち専用のサーバー(専用サーバー: 参加者がいつでも接続できるように独立して動くサーバープログラム)を用意しようとすると、2つの作品が存在することや、サーバーの動作要件の違いに戸惑うことがあります。
この記事では、まず確認すべき作品の違いから、サーバーの立て方、費用、メモリの選び方までを整理しました。
最初に確認: あなたの ARK は旧作(ASE)か新作(ASA)か
ARKのサーバーを検討する際、一番最初に確認すべきなのが「自分が遊んでいるタイトルが旧作か新作か」という点です。
ARKには別々の2作があります。
- ARK: Survival Evolved(ASE・旧作): Steamで現在も販売されています。
- ARK: Survival Ascended(ASA・新作): 旧作とは別の、新しい作品です。
これらはSteamでも別のストアページで販売されているまったく別の商品です。旧作(ASE)と新作(ASA)は別のゲームであるため、同じサーバーで一緒に遊ぶことはできません。
ConoHa for GAME と XServer VPS for Game は、VPS(ネット上に借りる自分専用のサーバー)をゲーム向けに提供しているサービスです。
両社が提供している ARK のテンプレート(ゲームが入った状態で始められる、設定済みのひな形)は、旧作(ASE)だけです(2026年9月時点)。新作(ASA)向けのテンプレートは用意されていません。
見分け方は、Steamのライブラリに表示されている正式なゲーム名です。「ARK: Survival Evolved」と書かれていれば旧作(ASE)、「ARK: Survival Ascended」と書かれていれば新作(ASA)となります。
新作(ASA)で遊んでいる人へ
もし遊んでいるタイトルが新作(ASA)の場合、ConoHa と XServer のテンプレートでは立てられません。
コミュニティ wiki の情報によると、ASA のサーバープログラムは Windows 用(または Windows に類する環境)が必要とされ、Linux にそのままでは対応していません(一方の旧作 ASE は Windows と Linux の両方にそのまま対応しています)。
テンプレートを使わずに立てる道として、次の2つがあります。
- 自分の Windows パソコン上でサーバープログラムを動かす
- VPS 上に手作業で環境を構築する(XServer は自社のメディア記事でこの手順を紹介しています。コマンドを打ち込む作業で、11段階あります)
いずれも手作業での設定が必要になります。
旧作(ASE)の立て方は3つの方法
旧作(ASE)で遊ぶ場合は、両社のテンプレートがあり、主に以下の3つの方法から選べます。
| 方法 | 特徴 | 費用の目安 | 手間・難易度 |
|---|---|---|---|
| 自分のPCで立てる | 自宅のパソコンをサーバーとして動かす | 追加費用なし(PC負荷や電気代あり) | ポート開放などのネットワーク知識が必要 |
| ConoHa for GAME | テンプレートで自動構築 | 時間課金(8GB: 時間単価 13.2円、月の上限 7,348円) | ポート開放不要で管理画面から構築可能 |
| XServer VPS for Game | テンプレートで自動構築 | 8GB: 1ヶ月契約 5,280円 / 36ヶ月契約(一括前払い)月額 3,850円 | 管理画面から構築可能(短期なら XServer GAMEs もあり) |
短期間だけ集中して遊ぶ場合は、別サービスである XServer GAMEs の短期プラン(4GB・3日間 438円、16GB・30日間 4,301円など)を利用する選択肢もあります。ただし、438円は4GBの価格で、この記事が勧める8GBより少ない構成です。
サーバー選びで知っておくべきメモリ容量
サーバーを選ぶ上で重要な判断基準となるのがメモリ容量です。
ConoHa for GAME および XServer VPS for Game では、ARK(ASE)のテンプレートを4GBプラン以上で提供していますが、両社とも快適に遊ぶための推奨スペックとして8GB以上を挙げています。2GB以下のプランでは利用できません。
コミュニティ wiki の目安情報によると、空のマップ(アイランド)を読み込むだけでも、ASE では 3.5〜4.5GB、ASA では 8〜10GB のメモリが消費されるとされています。なお、この数値は開発元の公式なシステム要件ではなく、有志 wiki による目安です。
旧作(ASE)の目安(3.5〜4.5GB)の上の方は、4GBプランのメモリを上回ります。両社の推奨どおり、8GB以上から選ぶのが無難です。
自分のPCで専用サーバーを立てる場合
自宅にあるパソコンを使ってサーバーを動かす方法です。旧作(ASE)のサーバーは Windows と Linux の両方に対応しています。
自分のPCでサーバーを立てる場合、ルーターの設定(ポートフォワーディング: 外部からの通信を特定のパソコンへ届ける転送設定)で、次のポートを開放します。ポート番号は通信の出入口につける番号で、UDP と TCP はその通信のやり方の種類の名前です。番号は ConoHa の資料、用途はコミュニティ wiki の説明によるものです。
- 7777(UDP): ゲームの接続用
- 7778(UDP): ゲーム内のサーバー一覧への掲載に使われます
- 27015(UDP): Steam のサーバー一覧からの問い合わせ専用
- 27020(TCP): サーバーを外から管理する機能(RCON)用。使わないなら開ける必要はありません
自宅PCを使う利点は月額のサーバー代がかからない点ですが、友だちが遊んでいる間はパソコンを常に起動しておく必要があります。また、ルーターのポート開放やファイアウォールの設定作業を自分で行う必要があります。
ゲーム用VPS(ConoHa / XServer)を利用する場合
自宅PCのポート開放作業を省きたい場合は、ゲーム用VPSのテンプレートを活用するのが便利です。
接続手順(両社共通)と対応機種
ConoHa や XServer でサーバーを立てた後の接続は、Steamの機能を使って行います。IP とパスワードは両社のマニュアルの手順で確認します。
- Steamの上部メニュー「表示」→「ゲームサーバー」を開く。
- 「お気に入り」タブでサーバーの IP アドレスを登録する。
- ARKを起動し、ゲーム内のサーバー検索(お気に入り)から選択してパスワードを入力し接続する。
必要なポートは両社の初期設定(パケットフィルター設定)で自動的に開いているため、自宅ルーターのようなポート開放作業は不要です。
対応している版は、両社で次のように案内されています。ConoHa のテンプレートは PC版(Windows)と Mac版のみ対応です。XServer VPS for Game の ARK は Steam 版のみで、Switch・PS4・PS5 には対応していません。
ConoHa for GAME の料金体系と時間課金
ConoHa for GAME は、利用時間に応じて計算される「時間課金」と、1ヶ月あたりの上限料金が設定されています(最低利用期間はありません)。
料金(税込・通常価格):
- 4GB: 月額上限 3,608円(時間単価 6.6円)
- 8GB: 月額上限 7,348円(時間単価 13.2円)
- 16GB: 月額上限 14,300円(時間単価 24.2円)
たとえば、推奨スペックである8GBプランで 4時間 遊んでからサーバーを削除した場合、利用料金は 52.8円(時間単価 13.2円 × 4時間)となります。
ただし、時間課金を利用する際は課金が止まる条件に注意が必要です。ConoHaの仕様では、サーバーを停止(シャットダウン)した状態であっても料金が発生し続け、停止によって料金が変わることはありません。課金を確実に止めるには、サーバー自体の削除が必要です。
遊んだデータを維持しながら安く運用するには、サーバーを停止してから、管理画面でイメージ保存(50GBまで無料)を行ってワールドデータを残し、サーバーを削除します。次回遊ぶ際は、保存したイメージから新しいサーバーを作成します。保存したイメージは、サーバーの作成に使われないまま90日を過ぎると削除対象になります。時間課金とイメージ保存を使った運用の流れは、同じ仕組みを採用している マイクラのサーバーの立て方 でも詳しく解説しています。
なお、ConoHa for GAME には、時間課金のほかに長期割引パスもあります。契約期間は1ヶ月から36ヶ月までの中から選び、利用期間分の料金を一括で前払いします。期間の途中で解約することはできません。
表示されているパスの価格は、ConoHa の注意書きで「本キャンペーンの価格」とされ、申し込み時だけ適用されます。自動更新は初期設定で ON になっており、更新時はキャンペーンが適用されず、パスの通常料金になります。その金額は公開されていません。パスで使っている場合は、サーバーを削除しても解約にはならず、続けないときは、自動更新を OFF にする必要があります。
XServer VPS for Game の料金体系
XServer VPS for Game は、契約期間分を一括で前払いする料金体系となっており、長期の契約期間を選ぶほど月あたりの料金が抑えられます。
プラン別の料金(税込・月額換算):
- 4GB: 1ヶ月 2,640円 / 36ヶ月 2,035円
- 8GB: 1ヶ月 5,280円 / 36ヶ月 3,850円
- 16GB: 1ヶ月 11,770円 / 36ヶ月 8,690円
また、短期で集中して遊びたい場合は、別サービスの「XServer GAMEs」で 4GB・3日間 438円 や 16GB・30日間 4,301円 などの短期プランを利用する選択肢もあります(なお、XServer GAMEs の無料枠は現在新規受付を停止しています)。
※上に記載した XServer VPS for Game の月額料金は、1ヶ月契約および36ヶ月契約を一括前払いした場合の価格です。
XServer VPS for Game では、料金を支払った後は、契約期間の途中で解約しても返金されません。36ヶ月分を前払いする前に、その期間続けるかどうかを決めておいてください。利用規約では、契約は自動的に更新されるため、続けないときは、更新しないことを届け出る必要があります。
まとめ:プレイスタイル別の選び方
ARKのサーバーは、遊ぶタイトル(旧作か新作か)、遊ぶ頻度の順に考えると選びやすくなります。
- まずタイトルを確認:
新作(ASA)は ConoHa と XServer のテンプレートでは立てられません。旧作(ASE)なら両社のテンプレートが使えます。 - 旧作(ASE)で週末や短時間だけ遊ぶ場合:
ConoHa for GAME の時間課金を活用し、8GBプラン(時間単価 13.2円)で遊ぶたびにイメージ保存とサーバーの削除を行えば、費用を抑えて運用できます。次に遊ぶまで90日以上あく場合は、保存したイメージが削除対象になる点に注意してください。
ConoHa for GAME
- 旧作(ASE)で常時稼働させていつでも仲間が出入りできるようにしたい場合:
ConoHa for GAME の時間課金は、8GBプランを1ヶ月動かし続けると月の上限に達し、7,348円かかります。1ヶ月だけなら、別サービスの XServer GAMEs の30日間プラン(16GB・4,301円)も候補になります。
XServer VPS for Game の8GBプランは、1ヶ月契約が5,280円、36ヶ月分を一括で前払いすると月額3,850円です。更新時の引き落とし額は、料金表で確かめるよう XServer が案内しています。
ConoHa for GAME にも、1ヶ月から36ヶ月までの期間を選んで一括で前払いする長期割引パスがあります。表示されている価格は申し込み時だけのキャンペーン価格で、更新後のパスの通常料金は、金額が公開されていません。
申し込む時点で、同じ8GBプラン・同じ期間の価格を、両社で見比べてください。
XServer VPS for Game
自分たちの遊ぶタイトルとスケジュールに合わせたサーバーを選び、快適なARKの世界を楽しんでください。