マイクラ統合版サーバーの立て方:参加できる機種とVPS比較
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はじめに
子どもが Nintendo Switch で遊んでいて、親がスマートフォンやパソコンから同じ世界に入って一緒に冒険しようと考える場面があります。「統合版ならクロスプレイができるから、別々の端末でも問題なくつながるはずだ」と考えてサーバーの準備を検討するケースです。
しかし、統合版のサーバーを用意する際、「誰がどの端末から参加するか」をあらかじめ確認しておかないと、サーバーを契約したり準備したりした後に「ゲーム機からアドレスを入力する画面が見当たらず参加できない」という事態に直面することがあります。
この記事では、統合版マインクラフトで遊ぶメンバーの端末に応じたサーバーの選び方(公式 Realms Plus とゲーム用VPS、自宅PCの違い)や、それぞれの機能制限、費用について整理しました。VPS は、ネット上に借りる自分専用のサーバーのことです。
結論:参加する端末によって選ぶサーバーが変わる
統合版でマルチプレイを行う場合、誰がどの端末で遊ぶかによって選ぶべき方法が分かれます。
| 参加メンバーの端末 | 選ぶべきサーバー環境 | 理由 |
|---|---|---|
| 家庭用ゲーム機(Switch / PS / Xbox)が含まれる | 公式 Realms Plus | ゲーム機はアドレス入力による独自サーバーへの参加に対応していないため |
| 全員が PC / スマホ / タブレット | ゲーム用VPS、または 自宅PC | ConoHa が PC・スマホ・タブレットを対応端末として案内しているため(XServer は一覧を出していない) |
ゲーム機で遊ぶ人が含まれるなら公式 Realms Plus
Nintendo Switch、PlayStation、Xbox といった家庭用ゲーム機の統合版では、Mojang と提携した「特集サーバー」と Realms 以外のサーバーには入れない仕様(アドレスやIPを自分で入力して参加する画面が無い)となっています。
※この制限は、Mojang 自身が明言しているわけではありません。出典はコミュニティ wiki や各社の案内による情報です。
統合版の Realms は、Android、iOS、Windows、Amazon Fire、Xbox、PlayStation、Nintendo、および Chromebook から参加できます。常時オンラインのサーバーとして提供されており、24時間いつでも利用可能で、招待された友達は持ち主がオンラインでない時でもプレイできます。
同時参加人数が10人までの Realms Plus は月1,200円で利用でき、初回30日間の無料試用も用意されています(同時参加が2人までの無印 Realms もあります)。ゲーム機のプレイヤーと一緒に遊ぶ場合は、Realms Plus が適した選択肢となります。
全員が PC・スマホ・タブレットなら自分で立てる選択肢も
一緒に遊ぶ全員がパソコンやスマートフォン、タブレットを使っている場合は、自宅のパソコンに専用サーバーを構築するか、ConoHa for GAME または XServer VPS for Game を利用する方法も選べます。ConoHa は、統合版サーバーの対応端末として PC・スマホ・タブレットを案内しています(XServer は対応端末の一覧を出していません)。
自分のPCで専用サーバーを立てる場合
自宅にあるパソコンに、公式が配布している統合版専用サーバーソフトウェア(Bedrock Dedicated Server)を導入して運用する方法です。
- 対応OS: Linux版は Ubuntu 22.04(LTS)以降のみ対応(他のディストリビューションは非対応)。Windows版は Windows 10 バージョン 10.0.15063 以降、または Windows Server 2016 以降に対応しています。
- ポート番号: 既定ポートは 19132(IPv4)および 19133(IPv6)の UDP です。ポート番号は通信の出入口につける番号で、UDP はその通信のやり方の種類の名前です。
自宅PCで立てる場合、ルーターのポート開放を行い、自宅のインターネット回線を外部に向けて開ける設定作業が必要になります。ネットワーク設定やセキュリティの管理を自分で行う前提となるため、手軽にマルチプレイ環境を用意したい場合は、設定済みのサーバーが立ち上がるゲーム用VPSの利用も検討されます。
なお、Java版と統合版のプレイヤーは同じサーバーで一緒に遊ぶことはできません。
ゲーム用VPS(ConoHa for GAME / XServer VPS for Game)を利用する場合
自宅のルーター設定を行わずにサーバーを立ち上げたい場合、ゲーム専用テンプレートが用意された ConoHa for GAME と XServer VPS for Game が選択肢となります。テンプレートは、ゲームが入った状態で始められる、設定済みのひな形です。
ただし、統合版をVPSで動かす際には、Java版とは異なる機能制限がある点に注意が必要です。
統合版テンプレートで使えない機能
Java版では利用できる機能であっても、統合版のテンプレート環境では制限される項目があります。
- MOD・プラグイン: 統合版は、両社とも MOD やプラグインの追加に対応していません。
- ConoHa for GAME の制限: Minecraft manager において、統合版はオペレーター権限の付与、メモリ上限の設定、接続人数の表示が利用できません(バージョンアップ、最大過去14日分の自動バックアップ、ホワイトリストは利用できます)。また、ConoHa で統合版のゲームモードを変更するとワールドの再生成が必要となるため、事前にバックアップを取得することが案内されています。
- XServer VPS for Game の制限: 管理ツールにおいて、統合版はワールドデータの自動保存に対応していません。
※ConoHa の「自動バックアップ」と XServer の「自動保存」は、それぞれの案内で表現が異なっており、同じ運用動作を指しているかは確認されていません。そのため、両社の優劣を比較することはできません。
参加できる端末の案内
参加できる端末についても両社で案内の範囲が異なります。
- ConoHa for GAME: 統合版テンプレートの対応クライアントとして「PC / スマホ / タブレット」を案内しています。
- XServer VPS for Game: 自社の統合版サーバーにどの端末から参加できるかの一覧は案内されていません。
家庭用ゲーム機から独自サーバーへの参加が制限されている点は、どちらのVPSを利用する場合も共通です。
ConoHa for GAME の料金体系と時間課金
ConoHa for GAME は最低利用期間がなく、利用した時間に応じて計算される「時間課金」に対応しています。
時間課金の料金(税込):
- 1GB: 時間単価 1.9円(月の上限 1,065円)
- 2GB: 時間単価 3.7円(月の上限 2,033円)
- 4GB: 時間単価 6.6円(月の上限 3,608円)
ConoHa では、サーバーを停止(シャットダウン)しても料金は変わらず、稼働・停止にかかわらず契約数に応じて料金が発生し続けます。課金を止めるにはサーバー自体の削除が必要です。
たとえば、2GBプランで4時間遊んでから削除した場合の時間課金は、3.7円 × 4時間 = 14.8円 となります。
遊んだワールドデータを残して費用を抑えるには、サーバー停止中に管理画面からイメージ保存(50GBまで無料)を行い、サーバーを削除します。次回遊ぶ際は、保存したイメージから新しいサーバーを作成して再開します。ただし、保存したイメージはサーバー作成などに利用されないまま90日を経過すると削除対象となるため留意してください。
なお、ConoHa for GAME には1ヶ月から36ヶ月まで一括前払いで契約する「長期割引パス」もありますが、利用期間中の途中解約はできません。画面に表示されている割引価格は「本キャンペーンの価格」とされており、申し込み時のみ適用され、更新時には適用されません。自動更新は初期設定で ON になっており、更新時はキャンペーンが適用されないパスの通常料金(金額は非公開)となります。サーバーを削除しても長期割引パス自体は解約にならないため、利用を終える際は自動更新の設定を OFF にする必要があります。
XServer VPS for Game の料金体系
XServer VPS for Game は、契約期間分を一括で前払いする料金体系となっています。
プラン別の料金(税込・月額換算、契約期間分を一括前払い):
- 2GB(プレイヤー数4人以下目安): 1ヶ月 1,980円 / 36ヶ月 1,265円
- 4GB(プレイヤー数5〜10人目安): 1ヶ月 2,640円 / 36ヶ月 2,035円
- 8GB(プレイヤー数11〜20人目安): 1ヶ月 5,280円 / 36ヶ月 3,850円
- 16GB(プレイヤー数20人以上目安): 1ヶ月 11,770円 / 36ヶ月 8,690円
※記載している安い方の月額料金は、36ヶ月契約を一括前払いした場合の価格です。人数は XServer が案内している目安です。
XServer VPS for Game は、料金を支払った後は契約期間の途中で解約しても返金されません。利用規約上、更新しない旨を届け出ない限り自動的に更新されます。更新時の引き落とし額については料金表を参照するよう案内されています。
Realms と専用サーバー(VPS・自宅PC)の違い
「Realms Plus と、自分で用意する専用サーバー(BDSやVPS)は何が違うのか」という点では、拡張性の違いが挙げられます。
統合版の専用サーバー(Bedrock Dedicated Server)では、JavaScript API を使ったスクリプトの試験的な機能まで利用できます。一方で、公式の Realms ではこの試験的なスクリプト機能は利用できません。
ただし、こうした試験的なスクリプト機能を必要とするケースは一部に限られます。
Java版との違いや、Java版を含めたサーバー環境全体の選び方については、マイクラのサーバーの立て方 でも解説しています。
まとめ:状況に応じた選び方
統合版マインクラフトのサーバーは、参加するメンバーの端末や遊ぶスケジュールに合わせて選ぶのが無理のない方法です。
- 家庭用ゲーム機(Switch・PS・Xbox)で遊ぶメンバーがいる場合:
ゲーム機からも参加できる公式の Realms Plus(月1,200円・10人・初回30日間の無料試用)が適した選択肢となります。 - 短時間だけ集まって遊び、費用を抑えたい場合:
PCやスマホのプレイヤー同士で、決まった時間だけ遊ぶなら ConoHa for GAME の時間課金が向いています。遊んだ後にイメージ保存(50GBまで無料)を行い、サーバーを削除すれば利用した時間分(2GBで4時間なら14.8円)の費用で済みます。保存したイメージは90日を過ぎると削除対象になる点には注意してください。
ConoHa for GAME
- 数日〜1ヶ月程度の短い期間だけ動かしたい場合:
日単位や1ヶ月単位の前払いで利用したい場合は、別サービスの XServer GAMEs も選択肢になります。Minecraft の料金表(メモリ別)では、2GBプランが3日 220円 / 30日 730円、4GBプランが3日 438円 / 30日 1,460円 となっており、初回契約時と更新時で同じ金額が設定されています。
なお、無料サーバーは新規受付を停止中で、ここで挙げたのは有料プランです。 - いつでも出入りできるように常時動かしておきたい場合:
サーバーを常に稼働させておく場合、まずは常時オンラインで24時間いつでも友達が参加できる Realms Plus(月1,200円・10人)が比較に入ります。
VPS を常時動かす場合は、ConoHa の長期割引パスと XServer VPS for Game の契約期間(1ヶ月〜36ヶ月の一括前払い)を、申し込む時点で同じメモリ・同じ期間で見比べます。ConoHa の時間課金の月の上限(2GBなら2,033円)と XServer の月額料金を単純に並べてどちらが安いと結論づけることはできません。ConoHa の長期割引パスは申し込み時の価格のみ表示され、パスの通常料金は非公開であるのに対し、XServer は更新時も料金表を参照する案内となっています。それぞれの更新条件を確認したうえで検討してください。
XServer VPS for Game