パルワールドのサーバーの立て方:自宅PCとVPS

初級InfraDB編集部

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はじめに

友だちとパルワールドを遊んでいて、「一緒に遊びたいメンバーが増えたのに、招待コードでは入れない」「せっかく集まった友だちを待たせたくない」と感じていませんか。

パルワールドは手軽にマルチプレイを始められる一方で、参加人数が4人を超えると、専用のサーバー(専用サーバー: みんなが遊ぶワールドを、ゲームとは別に動かし続けるプログラム)を用意する必要が出てきます。しかし、いざ立て方を調べると、メモリの推奨値や、外からの通信を通すための設定、複数のサーバープランが並び、どれを選べば失敗しないのか分かりにくく感じることがあります。

この記事では、パルワールドの専用サーバーを用意する3つの方法とそれぞれの特徴、費用、遊ぶメンバーに合わせた選び方を整理しました。


専用サーバーが必要なケース・不要なケース

パルワールドでマルチプレイをする方法は、大きく分けて「ゲーム内の招待コードを使う方法」と「専用サーバーを用意する方法」があります。すべての人に専用サーバーが必要なわけではありません。

公式の案内では、ゲーム内の協力プレイモードで一緒に遊べる人数は最大4人までとされています。参加するメンバーが4人以下であれば、まずはゲーム内の招待コード機能を使って遊ぶ形で足ります。

一方、次の場合は専用サーバーの導入を検討する段階といえます。

  • 4人を超える人数で遊ぶ場合: 公式仕様として、専用サーバーでは最大32人までの同時プレイが可能です。4人の枠に入り切らない場合は、専用サーバーの用意が必要になります。

なお、専用サーバーにPS5やXboxの友だちを迎える場合は、参加の方法に注意があります(後述)。

まずは遊ぶ予定の人数を確認し、4人以下であれば手軽な招待コードから試してみるのが自然です。


サーバーの立て方は3つの方法

パルワールドの専用サーバーを用意する方法は、主に以下の3つに分かれます。2つ目と3つ目は、VPS(ネット上に借りる自分専用のサーバー)をゲーム向けに提供しているサービスです。

方法特徴費用の目安(メモリ16GB・税込)手間・難易度
自分のPCで立てる自宅のパソコンをサーバーとして動かす追加費用なし(PC負荷や電気代あり)ポート開放(外からの通信を自宅PCまで通す設定)が必要
ConoHa for GAMEパルワールド専用プランを提供16GB: 時間課金 1時間 15.0円(月の上限 8,767円)管理画面から自動構築できポート開放不要
XServer VPS for Gameパルワールド入りのイメージ(4GBプラン以上)を提供16GB: 1ヶ月契約 11,770円 / 36ヶ月契約(一括前払い)月額 8,690円管理画面から構築でき設定変更はコマンドで行う

それぞれ設定の手間や動作環境、費用の仕組みが異なります。


サーバー選びで最初に確認すべきメモリ容量

どの方法でサーバーを立てるかを決める前に、まず知っておくべきなのがメモリ容量です。

パルワールドの開発元(ポケットペア)が公開している公式動作環境では、専用サーバーのメモリとして16GBが推奨されています。

公式の要件には、8GBでも起動はするものの、メモリ不足でサーバーが落ちる可能性が上がると書かれています。開発元が起動できるとしているのは8GBまでで、それより少ないメモリでの動作は案内されていません。安定して稼働させたい場合は16GB以上を確保することが基本となります。

サーバー事業者によっては4GBプランからパルワールドのテンプレート(ゲームが入った状態で始められる、設定済みのひな形)を選択できる場合があります。しかし、4GBという容量は開発元が起動できるとしている8GBよりも少ない構成で、開発元はこの容量での動作を案内していません。

まずは「開発元の推奨は16GB」「8GBは動くものの停止リスクが高まる」という基準を前提にして、環境やプランを検討してください。


1. 自分のPCで専用サーバーを立てる場合

自宅にあるパソコンを使って、自分でパルワールドの専用サーバーを起動する方法です。

公式ドキュメントによると、サーバーの構築方法としてはWindows上でSteamクライアントを使う方法や、SteamCMD(Steamのコマンドラインツール)を使う方法、Linux環境で起動する方法などが案内されています。なお、Docker Desktop(ソフトをパソコンの他の部分から切り分けた環境で動かすためのツール)を使った運用はデータの破損や誤動作のリスクが高まるため非推奨とされています。

動作環境と注意点

自分のPCで運用する場合、以下の条件を満たす必要があります。

  • OS: Windows 64bit または Linux 64bit
  • CPU: 4コア以上推奨
  • ストレージ: 高速なSSD推奨(性能の低いストレージではセーブデータが破損する恐れがあると警告されています)
  • ポート開放: 既定のポート番号である UDP 8211 を、ルーターの設定で開放できること。ポート番号は通信の出入口につける番号で、UDPはその通信のやり方の種類の名前です。ルーターでのこの設定は「ポートフォワーディング」(外部からの通信を特定のパソコンへ届ける転送設定)と呼ばれます

自宅PCで立てる際の留意事項

自分のパソコンをサーバーにする利点は、外部の月額費用がかからない点です。

ただし、友だちが遊んでいる間はパソコンの電源を常にオンにしておく必要があります。また、ルーターの設定を変更して外部からの通信を受け入れるポート開放を行うため、自宅ネットワークの設定作業を自分で行う必要があります。


2. ConoHa for GAME のパルワールド専用プラン

ConoHa for GAME では、パルワールド向けの「パルワールド専用プラン」が用意されています。ConoHa自身の案内によると、開発元の公認を受けた専用プランとされています。

自宅PCのポート開放を行わずに、ブラウザの管理画面からサーバーを立ち上げられるのが特徴です。

管理画面で設定できる機能

ConoHaの管理画面では、次の設定ができます。

  • 参加人数の設定: サーバーに参加できる最大人数を最大32人まで設定できます。
  • コミュニティサーバー公開設定: ONにすることで、IPアドレスを直接指定できないXbox版やPS5版などのプラットフォームからも、ゲーム内の「コミュニティサーバー」一覧から参加できるようになります。
  • かんたんデータ移行: 他社サーバーなどで動いているパルワールドのワールドデータをConoHaへ移行できる機能が用意されています。

料金体系とプラン表

パルワールド専用プランの料金(税込)は以下のとおりです。すべてのプランでCPUは4コア、ストレージは100GBとなっています。

メモリ月の上限(税込)時間単価(税込)CPUストレージ
8GB3,960円7.0円4コア100GB
16GB(おすすめプラン)8,767円15.0円4コア100GB
32GB19,888円34.0円4コア100GB
64GB39,776円67.0円4コア100GB

ConoHa自身も、16GBプランを「おすすめプラン」として位置づけています。これは開発元が示す16GB推奨の基準とも一致しています。

契約時の注意点:長期割引パスの対象外

パルワールド専用プランは長期割引パスの対象外となっています。そのため、長期で契約を結んでも月額料金が安くなる仕組みはありません。

時間課金の利用手順と「削除」の重要性

ConoHa for GAME は、利用時間に応じて計算される「時間課金」で使うことも可能です。週末だけ遊ぶような場合、利用時間を絞ることで費用を抑えられます。

ただし、時間課金を利用する際は課金が止まる条件に注意が必要です。ConoHaの仕様では、サーバーを停止(シャットダウン)した状態であっても契約数に応じて料金が発生し続け、停止によって料金が変わることはありません。課金を確実に止めるには、サーバー自体の削除が必要です。

遊んだデータを維持しながら安く運用するには、以下の手順を取ります。

  1. 遊び終わったら、サーバーを停止してから、管理画面でサーバーのイメージ(ワールドデータ)を保存する(50GBまでは無料で保存可能)。
  2. イメージの保存を確認した後、サーバーを削除して課金を止める。
  3. 次回遊ぶ際は、保存したイメージから新しいサーバーを作成して再開する。

保存したイメージは、サーバーの作成に使われないまま90日を過ぎると削除対象になります。

サーバーを削除せずに停止のまま放置すると、月額料金まで課金が続いてしまいます。時間課金とイメージ保存を使った詳しい運用の流れについては、同じ仕組みを採用している マイクラのサーバーの立て方 でも解説しています。

ConoHa for GAME


3. XServer VPS for Game の場合

XServer VPS for Game は、ゲーム用テンプレートを選んでサーバーを構築できるサービスです。他社サーバーからの「簡単移行」機能にも対応しています。

プラン選びと推奨スペック

XServer VPS for Game におけるパルワールドのプラン要件と料金体系は以下のとおりです。パルワールドイメージは2GBプランでは利用できず、4GBプラン以上から申し込みが可能となっています。

料金は契約期間分を一括で前払いする形式であり、長期の契約期間を選ぶほど月あたりの料金が抑えられます。

プラン1ヶ月契約の月額(税込)36ヶ月契約の月額(税込)開発元の推奨との関係
4GB2,640円2,035円起動可能ライン(8GB)未満
8GB5,280円3,850円起動可能だが停止リスクあり
16GB11,770円8,690円推奨スペック

※記載している月額料金は、1ヶ月契約および36ヶ月契約を一括前払いした場合の価格です。

XServer公式のマニュアルでも、快適に遊ぶためには16GBプラン以上での利用を推奨しています。4GBプランは申し込みの最小構成として存在しますが、開発元の基準(16GB推奨・8GB起動可能)を下回るため、開発元とXServerの推奨どおり16GBプランを選ぶのが無難です。

XServer VPS for Game では、料金を支払った後は、契約期間の途中で解約しても返金されません。利用規約では、契約は自動的に更新されるため、続けないときは、更新しないことを届け出る必要があります。

参加時の重要設定:接続ポートは「16020」

XServer VPS for Game でパルワールドを運用する際、特に注意が必要なのが参加時のポート番号です。

公式ドキュメントで案内されている既定ポートは8211ですが、XServerのパルワールドイメージでは参加用ポート番号が独自にUDPの16020に設定されています。

そのため、プレイヤーがゲーム内から接続する際は、単にIPアドレスを入力するのではなく「IPアドレス:16020」の形式で指定する必要があります。この仕様を知らないと、サーバーが正常に起動していても接続エラーになるため留意してください。

設定変更の手順

XServer VPS for Game のマニュアルでは、ゲーム内の設定を変更する場合、管理コンソールからコマンドを使って PalWorldSettings.ini を編集する手順が案内されています。ブラウザのボタン操作だけで設定を完結させる仕組みではないため、設定の調整には一定のコマンド操作が必要となります。

XServer VPS for Game


PS5やXboxの友だちが参加するときの注意点

PC(Steam)だけでなく、PS5やXboxで遊んでいる友だちと一緒にマルチプレイをしたい場合、接続方法に事前の確認が必要です。

公式の設定項目(CrossplayPlatforms)において、専用サーバーは既定でSteam、Xbox、PS5、Macからの接続を許可する設定になっています。そのため、システム上は異なるプラットフォーム間でのマルチプレイに対応しています。

ただし、ConoHaの案内では、IPアドレスを直接指定できないプラットフォームとして、Xbox版・PS5版が挙げられています。そのため、サーバーのIPアドレスを伝えるだけでは、家庭用ゲーム機の友だちには参加してもらえません。

この制約がある場合、サーバーを「コミュニティサーバー」として公開する設定が有効になります。たとえばConoHa for GAMEでは、管理画面で「コミュニティサーバー公開」をONに設定することで、ゲーム内のコミュニティサーバー一覧から探して参加できるようになります。

家庭用ゲーム機の友だちと一緒に遊ぶ予定がある場合は、この公開設定が行えるかどうかを事前に確認しておいてください。


まとめ:プレイスタイル別の選び方

パルワールドの専用サーバーは、参加人数や遊ぶ期間、予算によって向いている方法が変わります。

  • 追加費用をかけず、16GBのメモリと4コア以上のCPUを積んだPCを、遊ぶ間ずっと起動しておける場合:
    自分のPCで専用サーバーを立ち上げる方法が向いています。追加費用はかかりませんが、友だちが遊んでいる間はPCを起動し続ける必要があり、ルーターのポート開放作業を自分で行う必要があります。
  • 週末や決まった時間だけ集まって遊ぶ場合:
    ConoHa for GAME の時間課金を活用し、16GBプラン(時間単価 15.0円)で遊ぶたびにイメージ保存とサーバーの削除を行えば、費用を抑えて運用できます。次に遊ぶまで90日以上あく場合は、保存したイメージが削除対象になる点に注意してください。
    ConoHa for GAME
  • 常時稼働させていつでもメンバーが出入りできるようにしたい場合:
    推奨スペックである16GBプランで両社の月額料金を比較すると、ConoHa for GAMEは時間課金で、動かし続けると月の上限の 8,767円に達します。専用プランは長期割引パスの対象外のため、長く使っても月額料金は変わりません。一方、XServer VPS for Gameは1ヶ月契約なら 11,770円、36ヶ月契約の一括前払いなら月額換算 8,690円となります。月あたりの差は77円でほぼ同じですが、XServerの36ヶ月契約では312,840円を最初にまとめて支払います。短期間の利用ならConoHa、長期間の継続が決まっているならXServerの36ヶ月契約(一括前払い)、という分け方ができます。PS5やXboxの友だちがいる場合は、コミュニティサーバーとして公開できるかを契約前にXServerに確認してください。XServer 側でこの設定ができるかは、この記事では確認できていません(ConoHa は管理画面で設定できると案内しています)。
    XServer VPS for Game

友だちと気兼ねなくパルワールドの世界を楽しむために、まずは遊ぶ人数と期間を整理し、自分たちの遊び方に合った環境から始めてみてください。

PalworldゲームサーバーVPS専用サーバー

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